こんにちは。絵と文のイラストレーター、「さくらみ(さくらみゆき)」です。
こちらでは、イラスト制作風景や、日常の中のやさしい時間、
心躍るひとときを、イラストでお伝えしていきます。
<< November 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
<< 手帳追記 | main | わたくし、はしる! >>
一隅を照らす生き方〜無財の七施


お釈迦さまは、

人間が賢くなるためには、
やわらかい羽根で鋼鉄の剣を
何度も何度もなぜて、
磨耗して無くなるまでよりも、
もっとたくさんの時間がかかる、

とおっしゃったそうです。


たとえば、日本のような
利便性が進んだ国では、
簡単には想像できないほど、
たくさんの負荷を地球にかけています。

たぶん「地球に優しい」
なんて言いながら、たくさん
「目に見えない借金」をしている。


借金とは、何か。

「楽の先取り」
なんだそうです。


豊かで便利なのが、当たり前に
なってしまった私たち…


でも自然は、公平で平等。
原因と結果を、ありのままに
反映します。

そこには甘いも厳しいもなく、
ただ厳然たるバランスだけがあるので、
私たちがしてきたことの結果は、
そのバランスから確実にフィードバック
されるのでしょう。


一方、人間は、
毎日どれほどの恩恵を地球から
受けているかには思い当たらず、

自分の小さな悩みで
いっぱいになって、
「足らない、足らない」
「もっとくれ、もっとくれ!」
と右往左往しています。


お釈迦さまが
呆れ果てるわけだなあ。



スピードの速い現代で、
毎日生きていくだけでも
精一杯な私たち。

「地球のために」
と大きく広く考えようと
したところで、
できることはたかが知れています。

やっぱり賢くなれないまま、
時間だけが過ぎてゆき、
やがては人間の欲によって、
この世は終末を
迎えてしまうのかしら。



…お釈迦さまのすごいのは、
そんな人間に、賢くなるヒントを
残してくださったところです。


それによると、人間には、
ごちゃごちゃ考えずに、
毎日の中でできる賢いことが、
7つあるんだって。


それは…


1◯眼施(深く物事を見つめ、
     見て見ぬふりや、無視をしない)

2◯和顔施(笑顔でニッコリ)

3◯愛語施(温かい言葉を語る)

4◯身施(体でできる奉仕を怠らない)

5◯心施(思いやりを持って人に接する)

6◯しょう座施(席や立場を譲る)

7◯房舎施(家や場に招いて、心から
      おもてなしをする)



これは「無財の七施」と言って、
お金が無くても、力が無くても、
今いるその場で、誰もができる、
お釈迦さまおすすめのお布施
だそうです。


「無財」でも、
財産持ちになれるのが
人間なんですね。



結局、人間は、
どうあがいたところで
自分一代では、大したことは
できないのだと思います。

だから、次世代に向けて
70億人の地球人が一斉に
コツコツと積んでいく。


行き過ぎたら反省し、
戻れるところは戻り、
工夫できるところは工夫し、
いろいろやってみた中で、
受けたフィードバックを、
後世に伝えていく。

長い長い歴史の中で
大きな知恵を育んでいく。




やがては消えゆく地球という星に、

今はひととき、場を借りて、

自然のバランスに学び、

いつかは自らも
自然淘汰されることを
潔く受け入れて、

生きている限りは、
自分の命で一隅を照らしながら、
一生懸命、人の間で生きる。

そのときに、「無財の七施」が
生きてきます。


なぜか意識もないままに、
気づいたら、
この「現代」という船に
乗り合わせていた私たち。


「現代」はいろんなことを、
可能にしてくれました。


その恩恵に気づいて、
とにかく「むさぼらないこと」。


むさぼろうとしている自分に
気づいたら恥じ入ること。

そして、合わせて
「無財の七施」で、
ほんのりと、自分の周りを
あたためて生きる。


結局、賢くなるには、
「ものすごく基本的なことを
 しっかりやりなさい」
ということなのですね。


はい、
がんばりま〜すp(^^)q



JUGEMテーマ:人生訓


すばらしい文章を
ありがとうございます。

いつの世でも、
自分を守りたいという願いと、
他者や世界とのつながりの中でしか
生きられないという事実の間で、
すべての人間は引き裂かれています。

お釈迦さまの知恵は、
一見、「他」とのつながりの方を
優先しているようでいて、
長い目で見れば、
人間が「己」を守ることにも
ちゃんと結びついている。

利他的な原理と
利己的な原理の間に、
見事な循環と調和が
作り出されています。

ものすごいバランス感覚ですよね〜本当に。

彼の思想は、
どんな衝撃や障害でも
やすやすと受けとめ受けながしてしまう、
究極の柔構造を持った建築を思わせます。

で、ここからは先は
私の勝手な想像になりますが、
お釈迦さまという人は、
とてつもなく深い愛と同時に、
同じくらい深い業(ごう)を抱えた方でも
あったんじゃないでしょうか。

彼ほど愛に溢れていた人は
いないかもしれないけれど、
同時に、
彼ほど我欲に「なりきって」いた人もまた
いないのではないか?

その結果として、
お釈迦さまという人は、
我欲というものを、
他の誰よりも深く、
誰よりも多角的に考えざるを得なかった。

お釈迦さまの深い叡智は、
彼が1人の人間として闘った
すさまじい内的な葛藤の、
我欲と愛の板挟みの、
克服の筋道そのものなんじゃないでしょうか?

だからこそ彼の残してくれた知恵は、
1人の人間として生きることの真実から
決して遊離することがないし、
彼と同じように、
やはり1人の人間として
生きていくしかない私たちの、
行く道を照らす
灯りになってくれるのではないか?

そんな風に思えてなりません。

我欲に「なりきる」ことによって、
我欲からの真の脱却がはじまる。

そう信じられる程には
楽観的であれるよう、
私もがんばりますっ。(^ ^)
鹿 | 2014/12/08 08:42
今ある地球の恩恵
限りありますよね
だからグローバルって理解できない
失われた20年

経済とかお金の価値は等価交換こえて幻想妄想になって暴走してる現代に
もうおばかな私はお手上げです
経済学は人間の幸せは考えないらしいです
みす | 2014/12/08 23:08
鹿さま
またまた深いコメントを
ありがとうございます。
鹿さんのコメント、しばらくじっくりと
意味を考えました。

特に最初の一文です。
「自分を守りたいという願いと、
他者や世界とのつながりの中でしか
生きられないという事実の間で、
すべての人間は引き裂かれています」

…本当だなあと思いました。
確かに引き裂かれていますね。
なんて孤独なんだろう、人間は。

でも、孤独だから循環しようとするし、
調和しようとするのかな。
それがバランスというならば、
まさに陰陽、くっきりとした
プラスとマイナスの間の
循環ですよね。

プラスとマイナスで、最後が「有」
になるのかといえば、
そうではなくて、
「無」になっちゃうあたりが、
仏教って、すごいですよね。


お釈迦様に関する考察も、
確かに、これほど究極の循環、調和を
見い出したことを考えれば、
我欲の塊だったのかもしれないなあと
思いました。

誰よりも、人間だったってことですよね。
なんだかすごい!
内的な旅ができる大きなコメント、ありがとう
ございました。


さくらみゆき | 2014/12/16 17:23
みすさん
「経済学」は人間の幸せを考えないのですね!
それはやっぱり、「欲」の結果なんでしょうか。
人間の愚かさなんでしょうか。

経済の暴走も、豊かさへの幻想も、
止められないのに、お釈迦様は
「そこではなく、人と人との間に
 答えを見い出しなさい。
 すべてはそこから始まる」
と言ったことになるわけですね。

うーん、現代もやっぱりお釈迦さまの手のひらに
乗っているってことなのかしら。
さくらみゆき | 2014/12/16 17:30
COMMENT









Trackback URL
http://sakura-miyuki.jugem.jp/trackback/1616
TRACKBACK