打ち克つ極意♪
2007.06.27 Wednesday
最近、
自分が絵描きになったばかりの頃の絵を見ました。
「うわ〜〜あ」
ハッキリ言って、赤面もの(●T▽T●)です。。。
何しろ、会社を辞める瞬間まで、
絵の勉強はまったくしたことがなかった。
そのうえ、
辞めてすぐに「イラストレーター」
の看板を掲げたものですから、
まーヘタで当然
本当の話、いたずら描きに、毛が生えたようなものですよ。
今考えると、そんな私に、
皆さん、よくお仕事をくださったなあと
思うのです。。。
しかも、自分では
そんな絵でも、けっこうイケてると
思ったりしているわけです。
あな、おそろしや。
今になって、
感謝と恥ずかしさで、汗がにじみ出てきます。。。
よくよく思い出してみると、その頃は、
どんな有名なイラストレーターさんの絵を見ても
「ウフフ私ならもっとうまく描けるわ♪」
なーんて、1枚も描きもしないしないうちから
天狗になって、ワクワクしていたものです。
そして、ときに
「どうして自分には、こんな内容のお仕事しか
来ないんだろう?」
と不満を持ったり、
「料金が安すぎるのでは!? 」
などと思ったり…
何なんでしょ、アノ、根拠のないゴーマンさは(^^;)
今思うと、それは、
自分のレベルに見合ったお仕事どころか、
もう、神様がものすっごく大目に見てくださって、
どう感謝していいかわからないくらい、
ありがたい状況に置いてくださって
いただけたお仕事だったんだって、
わかるんですケドね〜
そういえば、
イラストレーターになって3年目のころに、
フリーのデザイナーになって13〜14年目という、
有名な雑誌のデザイナーさんに、
絵を見ていただいたことがありました。
その方は、私の拙い絵のことも
「わたしはこういう絵、好きよ」
とおっしゃるのみで、否定など一切せずに、
いくつかの出版社さんとの御縁をつないでくださった上、
こんな言葉をくださいました。
「私もね、10年を過ぎたあたりで、
やっと『これが自分のデザインだ』っていうものが
何となく見えてきたのよ。
さくらさんは、まだ3年目でしょ?
これからいっぱい楽しい勉強ができるわ。
だから、焦らずにがんばってね o(^^)o」
そして、私も、イラストレーターになって
やっと10年目を迎え、今、
あのときの先輩クリエイターのお言葉を
しみじみ思い返しています。
今わかるのは、
フリーランス(自由業)になってからも、
私は、会社員だった頃の成功体験などを
引きずっていたんだなあと。。。
(それもつい最近まで)
成功体験ならいいんじゃないかと、皆さん
思われるかもしれませんが…
どうしてどうして!
成功体験というものは、
人を傲慢にこそすれ、謙虚にさせることのない
ものだなあと、私は自分を振り返って思うのです。
プロとしての自覚もあったつもりだったけど、
ほんとうは全然、まだまだだったんだなあと。。。
そして、
10年たって、絵のほうは、
どれくらい進歩したのかというと、
すごく正直なところ、ほんの少〜し、
マシになったという程度
だけど、進歩したこともあります。
それは、昔は、
「ああ、この絵は、自分で見てもヘタだ〜」とか
「うんうん、こっちの絵はほんの少し、いいゾ♪」
ということがわかるのに、
5年くらいもの長い長い時間が必要だったのが、
最近は1日〜2日くらいの速度で
わかるようになってきたのですo(^^)o
そして、最初の頃は、どんな絵でも
「自分で描いたものは全部好きっ(≧▽≦)」
と思っていたのが、
今は「この絵はヘタ」と自分で思った絵は
「うっぬぅ…」と(笑)。
チックン、チックンと、痛い教訓になるのですヨ(T▽T)
言わば、以前は「アバタもえくぼ」で、
自分の欲目(▽)でしか絵が見られなかったのが、
最近、少し、冷静に見られるようになってきた
という感じでしょうか。
とにかく、
自分は、絵がヘタであるということが、
以前にも増してよ〜くわかってきた。。。
これから
ますます、謙虚になって、精進しなければ!
と思うワケですo(^^)o
でも、そう思えることこそが、まさに幸せで、
これが10年続けてきての、
一番のご褒美のように思います(=^^=)
さて〜〜〜、
そんな私ですが、10年経った今も、
新しい絵に向かうたびに
「ああ、私にできるんだろうか、
できるんだろうか、
できるんだろうか…」
と、プレッシャーの神様が
舞い降りてくるんですネ〜(@▽@)
そして、恐れおののく自分の心と、
毎度、毎度、戦うのですよ。
特に、大きな絵を描くとき。
恐れはぐうっと拡大されます。
もう、とてつもなく、
時間がかかりそうな気がして、
失敗しそうな気がして、
大げさじゃなく、
ブルブル、ガクガク(/;°ロ°)/
エライコッチャ、エライコッチャ…
エライヤッチャ、エライヤッチャ…
ひるみそうになるのです。。。
そんな時、私は、
まず自分の作業を、限りな〜く、
小分けにすることから始めることにしています。
たとえばこんな感じ(^^)
↓
「定規を出す」
「白い紙を一枚、机の上に載せる」
「寸法をはかる」
「色鉛筆セットを広げる」
「赤を一本取り出して、にぎる」
…と、こんな位まで、
作業を小さく小さくして、紙に書き出し、
それから、その
ひとつひとつに向かい合っていくのです。
すると…
ア〜ラ、不思議(@▽@)
いつの間にか、迷いなど、どこへやら
吹き飛んでしまっています。
そのときは、失敗すらも、楽しい過程のひとつに
なっているのですネ。
人間って、面白くて、
じつは、簡単に出来てしまうことには
興味を持てないんだそうですヨ。
だから、基本的には
「得意でないことを仕事にしたがる」
困った生き物なんですって(≧▽≦)
なるほどなあと思う私。
神様は、なんと巧妙に人をつくったのでしょ(^^)
かくして人間は、
果てしない修行を自らに課すことになるのです。。。(笑)
おかげさまで、私も
良い修行をさせていただいております(@▽@)
さ〜て、今日も楽しくお仕事しましょ♪(^0^)ノ
↓
\(^0^)ハーイ!
ありがとちゃんっo(^▽^)o
あぁ、それにしても皆さま
修行って、ガリガリ削られて、痛いなあって、
思いませんこと〜〜?(T▽T)
でも…いつの日か、珠のように、磨かれ〜ん(^▽^)♪