昨年の今頃、
ショートヘアにしました。
それから伸ばし始めてそろそろ一年。
この一年間は、
その時どきの自分の髪型を、
人さまが何とおっしゃるかに
注目
してきました。
短めのおかっぱ
で、
肩にあたってハネる直前!
…というときが
一番好評だったなア。
その時期は
あっと言う間に過ぎてしまい、
結局、一年のうち8ヶ月間は
髪がハネていました。
幸せはとても短いのでした。
もうひとつ。
最近、とてもハマっている読み方があって、
それは、図書館の「返却されたばかりの本コーナー」
にある本を読むこと。
自分のアンテナにはまったくひっかからなかった、
とても面白い本に出会えるのです。
でもつくづく思うのは、
小説はやっぱり、予定の仕事が終わったあとの
自分へのプレゼントというか、
ごほうび的な与え方をしないと、ほんと、だめです。
たとえば…
・道を歩きながらでも読んでしまうので、
道往く人にも、車を運転する人にも、
迷惑だし、危険である。
・夜寝る前に小説を読む習慣が、何となくついてしまい、
寝るのがどんどん遅くなってしまう。
・必ずと言っていいほど、読んだ小説のストーリーが
夢にも出てきてしまう。
(なんて単純なわたし…)
・現実の世界で何かを「実」体験するよりも、
小説を読んで「疑似」体験をしているときのほうが
多くなってしまい、しかもそれを楽しいと
錯覚してしまう。
・次から次へと、読みたくなってしまい、
欲望に終わりがない。
しかも、面白い小説であればあるほど、
この傾向が強くなってしまうのが、
とても困ったところです。
(しかも私の好きなのって、
ドロドロの重たい小説が多い)
でも私は、いつも、
「仕事がいちばん楽しい!」と
思っていたいのです。
それなのに、
ときどき仕事をしていても、
何だかモヤモヤしていて、
自分がうわついていて、集中できていなくて、
「あれ、変だなあ」と
思うときがあるのですが、
そういうときは決まって、
小説やら、外部からの刺激やらで、
頭を忙しくしているときなのですね。
読んでいる間はジェットコースター
みたいに楽しいのだけど、
読み終わった瞬間、すぐに次の獲物が
欲しくなってしまう。
いくら読んだところで、
この世に面白い小説は無くならない
と思うので、
無尽蔵にその要求を果たすことは、
もちろんできるのだけど、
でも、外側に向かう欲望だけを追いかけていると、
空しさや寂しさってどんどん強まってしまうのだなあというのが私の実感です。
それに対し、仕事のベクトルは逆向きです。
自分の内側に、手作業をしながら、
そっと、深く降りていく感じ。
そして、その向こうに、待っててくれている人の笑顔が何となく見えている。
私の仕事の場合は、
時間をかけたら、かけた分の物が、
あとにちゃんと残るのもいい所です。
終わったあとも、
しみじみと嬉しいのです。
…ああ!
やっぱり、私、
仕事が大好きだわ!!
でも、こんなに語ってまでして
自分を納得させようとしないと、
つい、無節操に、手が伸びてしまうほど、
小説が魅力的な小悪魔くんであることも
確かです。うふふ。
ますます、仕事のあとのご褒美…という
位置づけにしなくては!
そうしたら、良いエンジンになるものね。