宮畑ミステリー大賞作品募集のお知らせ♪
2014.04.29 Tuesday
先日、とても面白い「記者会見」
があったのでご紹介します!
会見会場。
テレビも3台入っています。
最初に、福島市長さんから
ご挨拶があり…
続いて、
宮畑ミステリー大賞に関する
詳しい説明がありました。
会場の雰囲気が大体
おわかりいただけたところで、
「宮畑ミステリー大賞」の
内容をあらためて
ご説明したいと思います。
福島県の福島市、宮畑という所に
「縄文遺跡」があります。
そこには、2000年間という、
非常に長い期間にわたって、
縄文人が暮らした跡が、
遺跡となって残っているそうです。
2千年がどれくらい長いかと言うと、
今年は2014年ですから、
ざっと2千年をさっぴいても、
西暦の始まった頃(つまりキリストが
生まれた頃)、
日本で言うと、弥生時代の中期くらい
まで遡らなきゃなりません。
そもそも縄文時代自体が、
1万年間くらいの大きな幅で存在
しているので、
私たちのご先祖さまとは言いながら、
縄文人そのものがミステリーに満ちた
存在と言えそうです。
ちなみに、
縄文時代の前は、
旧石器時代。
その時期はまだ氷河期で、
ご先祖さまたちは
寒い中で狩猟し、サバイブするため、
いわゆるキャンプ生活(移住生活)を
送っていました。
その後、気候変動で、
地球全体が急激に温暖化し、
地球のいたる所で
海進(かいしん)が進み、
それまで大陸と陸続きだった日本列島が、
文字通り「列島」化。
針葉樹林が多かった陸地に、
広葉樹林が広がり始め、
生き物や植物も多様化。
気候は今よりずっと暖かく、
海面が3メートルも
高かったそうですから、
東北地方もとても暖かく、
ご先祖さまたちは、安心して、
半定住生活を始められるように
なったと思われます。
これがやっと縄文時代の初期で、
それから1万年もの間、狩猟中心の
縄文時代がえんえんと続くわけです。
面白いもので、ご先祖さまが
定住をすることによって、
その跡が地層に刻み付け
られるようになり…
その跡を発見して、
遠いご先祖さまたちの生活に、
想いを馳せているのが、
平和な時代となった、現代日本の
私たちという事になります。
思えば、少し前までは日本も戦争で、
縄文人のご先祖さまの暮らしを
思いやる心の余裕など、
まるで持てなかったわけですから、
今ここ、現代において、
やっと縄文人のご先祖さまと、
私たち庶民が、しっかり向かいあい、
絆を確かめられる時期がやってきたのだ
とも言えますね。
縄文さん、ラブです
おっと…
話が長くなりました。
とにかく、宮畑遺跡には、
そんな縄文時代の後期から晩期にかけて、
2千年もの長い間、
暮らした縄文人の生活の跡が
残っているわけです。
それだけではありません!
なんと、宮畑遺跡からは、
歴史の専門家の方々が見ても、
日本の他の遺跡郡と比べて、
どうしても意味がわからない、
謎が解けない、二つの謎の痕跡が
見つかりました。
今回の「宮畑ミステリー大賞」は、
その二つの謎を使った
小説、脚本、ライトノベル、漫画を
ミステリー、SF、ファンタジーなどの
ジャンルを問わず、募集する、
というものです。
しめきりは、来年2015年の3月31日
(当日消印有効)。
最優秀賞には、賞金50万円と、
縄文土器カップ、福島県特産物が
贈られます。
また、最優秀賞、優秀賞2つ、
特別賞数点に関しては、
株式会社「現代書林」さんより、
1冊の単行本に収録され
刊行される予定です。
(書籍仕様は、・四六判・右開き・本文一色です。
詳しくは応募規定を熟読ください)
このほか、著作権に関することや
詳しい応募規定に関しては、
それでは、宮畑遺跡の二つの謎の発表です
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【第一の謎】
「なぜ家は焼かれなければならなかったのか?」
宮畑遺跡の
縄文時代中期の遺跡の竪穴住居では、
何故か、集落の約半分
(46棟のうち22棟)
もの家が、人為的に、焼き壊されていた
そうです。
これが何故、不思議なのかと言うと、
当時の竪穴住居は土屋根で、
たとえば現代人がバーナーで
燃やそうとしても、
簡単には燃やせないほど、
燃えにくい素材でできているのです。
たとえば、もし戦いがあって襲撃を
受けたり、誰かの間違いで
火事が起きてしまったのだとしても、
燃え方はどこか中途半端になるはず
ところが、遺跡からは、
徹底して、丁寧に、丁寧に、意図的に
焼き尽くした痕跡があり、
同時期の他の遺跡には、こうした特徴は
あまり見られないというのです。
なぜ、燃えにくい素材でできた家が、
しかも半数の家だけが、丁寧に
焼き尽くされているのか?
なぜ、焼き尽くされなければ
ならなかったのか?
これが第一のミステリーです。
【第二の謎】
「直径90センチメートルもの巨大な
柱は、何のために建てられたのか」
さて、第一のミステリーから2000年弱の
時がたち、縄文時代の晩期に、
もう一つの謎の痕跡がありました。
それは、巨大な柱の痕跡。
地中2メートル近く掘られており、
大人がすっぽりと入ってもまだ
余裕があるほど大きな穴です。
これももし現代人が再現してみると、
たとえば、
60センチの木を切るのでさえ、
チェーンソーで10分かかるんだとか。
しかし、縄文時代の刃物は「石斧」。
柱を建てるのにも、
巨大なクレーンを使って、ようやく
建てられるほどの大きさ。
重さは栗の木ならば約3トンに
なるそうです。
たとえ何人もの力で引っ張って
立てたのだとしても、
それほど強い綱がその時代に
作れたかどうか。
機械も無かった縄文時代に、
なぜこれほど大きな柱が
建てられたのか?
なぜ建てる必要があったのか?
これが第二のミステリーです。
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以上、
若干私の聞き間違い、
書き間違いなどが
あるかもしれませんので、
上記は参考程度でご覧いただき、
詳しくは
さて皆さん
この二つの謎、
どう思われますか?
今回のミステリー大賞の応募作では、
この謎を扱うわけですが
必ずしも「謎とき」
の必要は無いんだそうです!
…え?…必要ない?
はい。
謎に関する時期や、
数などの調査結果は
きちんと踏まえた作品
でなければならないそうですが、
「宮畑の謎」がテーマになっていれば
謎の解答が無くても審査対象に
なるんですって。
というのも、
なんてったって、
審査の基準がコチラ。
↓
「面白いかどうか」
審査員の方々が感性で
選んでくださるんだそうですよ。
審査員は、
佐藤B作さん(俳優、福島市出身)
佐藤秀峰さん(漫画家 代表作『海猿』
清水克衛さん(本のソムリエ、
書店『読書のすすめ』代表)
のお三方です。
いかがでしょう?
縄文時代のミステリー、
ちょっとロマンティックで
面白そうでしょう?
漫画家の佐藤秀峰さんが会場で
おっしゃっていたのですが、
実際に遺跡を見に行ったら、
縄文人の生活のイメージが
どんどん涌いて来て、すごく
ワクワクされたそうですよ!
8月23日、24日には、
遺跡見学ツアーも行われるそうです。
皆さん、どうぞふるって
ご参加ください!
私も漫画部門で参加するゾ〜
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